ヴァイオリニストは短調がお好き?(其の壱)

まず、懸案の(笑)ニ短調ですが…

ヴァイオリン弾きにとっては、どちらかというと弾いてて気持ちのいい調です。

ニ短調には、ヴァイオリン弦GDAEの全ての開放弦が含まれているので、まずなんといっても演奏しやすい(笑)。
そして響きやすい(和声でいう主音、属音、下属音が開放弦なので倍音の響きが豊かになります)ので、結果、弾いてて気持ちのいい調べになるわけです。

クラシックの楽曲でニ短調の曲は山ほどありますが、ヴァイオリンがメインの曲だけでも…

バッハのドッペル(二つのヴァイオリンのための協奏曲)、ラロのスペイン交響曲、シベリウスのヴァイオリン協奏曲、モンティのチャールダッシュ…と、けっこうな有名曲があるわけですが、なんとなく共通点はあるような気が…しなくもないですね。

調としてはマイナーなので決して明るくはないのですが、サウンドとしてはけっこう華やかなイメージがあります。

ポップス系でも、ニ短調の曲は派手な印象があります。
世代によって思いつく曲は様々かと思いますが、私の世代では…

真っ先に思い浮かぶのはYMOの「ライディーン」とアン・ルイスの「六本木心中」…(笑)。

そもそも「ライディーン」はレミファ~♪で始まりますので、ニ短調ということがわかりやすい曲でもあるのですが、「六本木心中」もイントロのシンセサイザーのアルペジオが、もろニ短調ですね。

変化球ですが、イントロでニ短調ということがわかりやすい曲という意味では、マイケル・ジャクソンの「スリラー」もそうでしょう。

もうちょっと古い時代には、

わ~たしピンクのサウスポ~♪(ピンクレディーの「サウスポー」)とか…

さらには、

どうにもとまらない~♪(山本リンダの「どうにもとまらない」)とか…

いろいろありますが、マイナー調でありながら、イメージとしては、どちらかというと…悲しみや哀愁より派手さや強さを感じませんか?

一方、今回麻生フィルでも取り上げる、もしかして日本で一番有名なヴァイオリン協奏曲といったら、これか…あれか…ではないかと思われる、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
ホ短調です。

ホ短調ってどんな調?

…というところで、今回はおしまい。
この続きは次回ということで…

(もちろん夏休みの課題(「愛する妻へのプレゼントはなぜニ短調なのか」も忘れてはいませんよ!汗)


ニ短調は愛の調べ

渦中の団員がこんなことを言うのは不謹慎かもしれないが…
単純に好みの問題なのだけれど、どうも私はシューマンの曲が好きになれない。

が、そろそろ取りかからねばならないので、どんな曲なのかちょいと調べてみる。

ロベルト・シューマン作曲 交響曲第4番ニ短調作品120

「妻クララの22歳の誕生日1841年9月13日に、誕生日プレゼントとして彼女に贈られた。」
…とある。

およ!
知らなかった…。

いやぁ、そういうのって憧れますよね。
贈られる側からしたら、愛する人から曲をプレゼントされるなんて…どんな高価なプレゼントより嬉しいでしょう。

それにしても…

プレゼントした曲が「交響曲」って、えらく壮大なスケールですね。

ピアニストやヴァイオリニストが恋人に捧げた曲ってのはいくつか知ってますが、それは自身が演奏するわけですから、まぁ、その気になればできそうなことではあります。

が、なんてったってオーケストラですからね。

最愛の妻とはいえ、たった一人の一般市民の誕生日プレゼントとしては、「君にこのゲレンデをプレゼントするよ」なんかとは比べものにならないスケールです。

なんともハイレベル且つ大胆なことしてくれますなぁ、シューマン先生。

そんな壮大な愛情に満ちた誕生日プレゼント…
「ニ短調」です。

そう、なぜ「ニ短調」なのか…

これを解明する道のりを楽しみながら…これから数ヶ月間、この曲と向き合っていきたいと思います。


川崎市民交響楽祭2010


日時 2010年7月19日(月)祝 14:00開演
会場 ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮 小田野宏之
演奏 川崎市民オーケストラ2010
曲目 ムソルグスキー 禿げ山の一夜
        モーツァルト 交響曲第35番ニ長調「ハフナー」
        ムソルグスキー 展覧会の絵(ラヴェル編)

入場料/ A席 1,500円 B席 1,000円
※未就学児のご入場はできません
託児サービスをご利用ください。
要予約 (株)マザーズ 03-3294-1544

麻生フィルは今回幹事オーケストラとして
参加しています。

チケット前売所
ミューザ川崎チケットセンター 044-520-0200
京浜楽器百合ヶ丘店 044-966-5121
チケットぴあ 03-5237-9990 Pコード 349-724

  1. kurovc :

    おかげさまで、無事終了いたしました。
    ご来場いただいた方々、応援してくださった方々、
    大変にありがとうございました。


アレンジの極意!?~オーケストレーションのマジック~

先日、6月27日に地元でのファミリーコンサートを終え、次はいよいよミューザ川崎シンフォニーホールでの「川崎市民交響楽祭2010」です。

ファミリーコンサートと同じ曲もありますが、所変われば…
というか、音楽は一期一会ですので、毎回正確に再現したとしても全く同じ演奏になるわけではなく、その場その場の空気でいろいろなものが変化していきます。

市民館でのアットホームな雰囲気の中で眺める絵も、手前味噌ながらとてもよかったと思っていますが、音響のいい音楽専門ホールは、より細かいオーケストレーションの魅力を堪能できる最高の空間ですので、更に豊かな色彩を楽しめるのではないか…と思います。
というわけで、再び取り組む「展覧会の絵」ですが…

オーケストレーションという点で、ひとつ…面白いことがあります。

通常、オーケストラでメロディーをユニゾンで奏でるとき、2ndヴァイオリンは1stヴァイオリンの1オクターヴ下の音域を弾くことが多い…というか、ほとんどの場合、そうです。

が、「ビドロ」中間部の盛り上がり…ビドロ(牛車)が最も近づいた場面でのヴァイオリンのユニゾンは、1stがsulGでメロディーを、2ndはその1オクターヴ上を弾いているんですねぇ…。

これはなかなか面白いサウンドです。

2ndの方が、いわゆる「鳴る」音域です。
が、これがオーケストラの内声になっていて、客席に近い1stがsulGなので、ストレートな響きではなく、何かこう…内に秘めたもののうめきのようなサウンドが出来上がるわけです。

これが抑圧された者の抵抗…なんでしょうか??
(「ビドロ」はもともと農耕に欠かせない家畜、特に牛のことを差す名詞ですが、「虐げられた群れ」という意味もあり、この曲は、抑圧されや民衆の描写であるとも言われています。)

もともとはピアノ曲ですので、こういったサウンドはないわけですが、そんな斬新なアレンジによるオーケストレーションが、より一層、曲の奥行きを広げているのかもしれませんね。

2010年6月27日
ファミリーコンサート2010

日時 2010年6月27日(日)15:00開演
会場 麻生市民館
指揮 小田野宏之
曲目 ムソルグスキー 禿げ山の一夜
プーランク   子象ババールの物語(朗読 若杉民/劇団民芸)
ムソルグスキー 展覧会の絵(ラヴェル編)

【要申込】定員800名
*ご希望の方は、6月4日(金)(必着)までに、

往復ハガキ(1枚で4人まで)に、

  • 応募者全員の氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 「ファミリーコンサート希望」

と記入の上、
〒215-8570 麻生区役所地域振興課内麻生音楽祭実行委員会事務局
まで送付してください。

応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
問合せ 麻生区役所地域振興課内 麻生音楽祭実行委員会事務局
電 話 044-965-5370
FAX  044-965-5201

  1. kurovc :

    おかげさまで、コンサートは無事に終了しました。と、いいたいところですが、
    ひとつ、事件がありました。

    ババールの演奏に際して、絵本の画像を壁に映写することを計画し、
    数ヶ月前から在カナダの版権者に交渉の連絡をとり続けました。

    何度もメールを送り、国際電話をかけと
    アプローチしたのですが、まったく連絡をいただけず、
    そうはいっても、準備は進めなくてはならず、という状態でした。

    ほとんどあきらめつつも、「無料コンサートだし、使わせていただきますよー」
    とだめ押しの連絡をしたところ、
    あちらからの返信メールが入ったのは公演の4日前!!

    第一報は、無料のコンサートなら、おそらく利用許可できると思う、、
    というもの。
    スタッフ一同 よかったなぁ、と思ったのもつかの間
    数時間後に「画像確認をするのに時間的に間に合わないので
    利用は許可できない」
    という、正直なところよく理由のわからない返事が来ました。

    結局、画像を映すのをあきらめざるを得ず、
    準備した面々はがっかり、ということになってしまいました。

  2. sleepy_olive :

    sleepy_oliveです。
    お疲れさまでした。

    あの絵が投影できなかったのは残念でしたね。
    準備に奔走していた団員のことを思うと、もうちょっとどうにかならなかったのか…と悔やまれますが、若杉さんの素晴らしい朗読のおかげで、演奏している私たちにも場面や情景のイメージが明確になり、客席もステージも、ビジュアル以上のイマジネーションが広がったのではないか…と思います。

    実際、若杉さんの朗読が始まった瞬間から客席の空気が変わり、小さなお子さんがじっと耳を澄まして聴き入っている姿(は見えないんですが、、気配を感じました)には、弾きながらちょっと感動しました。

    正直、練習を始めた当初は、ややもすると唐突な物語の展開と音楽との関係が、混沌としていて、どう表現したらよいのか戸惑うばかりだったのですが、若杉さんの朗読が入ってからの練習は、驚くほど鮮やかに情景が見えてきて、そんな情景の中のひとつを担うパートを演奏するということが、すごく楽しくなりました。

    朗読とのコラボに限りませんが、これからも、通常の定期以外にいろいろな企画に挑戦して、オケに新鮮な風を吹き込んでいけたらいいな…と思います。
    とてもいい経験をさせていただきました。

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